Aviraが“非表示のオブジェクトが見つかりました”とエラーを吐く件

Avira Antivirusは高性能でかつ比較的きれいにレジストリに張り付くので、無料・有料版両方とも愛用している。使用環境は何れもWindows 7 Professional 64 bit版である。

しかし、4月からイニシャルのスキャンが87.8%に到達すると、“非表示のオブジェクトが見つかりました”というエラーを100件以上吐き出してスキャンがストップし、レスキューCDの使用を勧められる。

ひっかかているのはここら辺のレジストリのクラスタである。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\ControlSet001\Control\Class

こりゃ、Aviraの誤作動だと思いはじめて、原因を調べていたら、このブログの見解の通り、Windows 7のアップデートパッチに引っかかるのが原因だと筆者も思うようになった。

http://d.hatena.ne.jp/kfujieda/20120527/1338127247

当初Aviraからの勧告通り、レスキューCDを作成してレジストリスキャンをかけたころ、内臓FDDの作動が止まらなくなるという副作用に見舞われ、結局FDDの機能停止させている。

レスキューCDは起動ドライブ内がウイルスに感染して、ウイルスソフトの駆除作動ができない状況で使用すべきだろう。

今のところ、このエラーを無視して、スキャンを続行させて、問題は起きていない。サブのウイルスソフトでスキャンしたが異常はゼロ。

このエラーは無視か、引用ブログ主が言うように英語版に切り替えてAviraをアップデートという対応でひとまず問題ないだろう。

※追記 : フリーのAviraを英語版に入れ替えたところ、この件の問題は起きなくなった。引用ブログにあるように、日本語版は傾向的にアップデートが遅いようで、これを機に英語版に入れ替えた方が良さそうだ。

書籍にはなぜ発売日がないのか

日本版「スティーブ・ジョブズ」は私にとっても“発売日”を待ちわびた本であった。日本版の出版社である講談社が上巻の“発売日”としてアナウンスしたのは、世界同時“発売日”とされた2011年10月24日だった。

私は10月24日の夜、閉店間際の都内最大級の某書店で目的の本をゲットした。しかし、実際には多くの書店では24日に2011年最大級の話題作が平積みされることはなかったのである。

このまとめ記事を見ると、この本の発売日に対する書店の現場が混乱と不満がわかる。

http://togetter.com/li/204659

結局この本は10月24日に一斉発売されたわけではなく、入荷できた書店から先に発売を開始した様子がよく分かる。しかし、これは書籍の単行本流通の通常の姿であり、この混乱が表面化したのは「スティーブ・ジョブズ」が超ビッグタイトルだったからである。

書籍には原則、一斉発売日という意味での”発売日”はない。入荷した書店から順次発売を開始する。

この書籍流通業界にとっては”当然の事情”を、出版村の外部の方々は知る由もなく、私も著者の方に繰り返し説明したことであり、ここでも説明を試みたい。

首都圏に住んでいれば「少年ジャンブ」は毎週月曜日に、「週刊文春」は毎週木曜日に書店やコンビニで一斉発売されるし、地方でも2日程度遅れで毎週発売日が設定されている。だから、同じ書店で取り扱う書籍だって一斉発売できるだろうがと村外の方々が発想されるのは当然だと思う。

しかし、実態は通常五月雨式にバラバラに各書店で発売される出版商品を、ごく一部のメジャー商品のみ”協定”を結んで発売日を揃えているのである。揃えるのには労力もかかるので、雑誌や有力コミックなど一部商品にしか適用されない。

なぜ、労力がかかるのか?それは書籍が出来上がって書店に並ぶまでの流れを知っていただければ、ご理解いただけるのではないと思う。

製本所で製本が終了し、書籍の制作が完了しいよいよ出荷段階になったら、出版社の営業担当者が、取次との出荷部数交渉を開始する。

某学術系大手出版社のように、印刷前に部数交渉を行い、事前に出荷する冊数にあわせて印刷する計画的な出版社もあるが、これはごく少数である。

通常の出版社は書店の事前注文から出荷数を予想して印刷し、アポ無しで取次に部数交渉を行う。取次には銀行窓口のように、部数交渉のためにブースがあり、営業担当者は見本の書籍数部と書店からの事前注文データをもって、ブースの席に座って、机向かいの取次の仕入担当者と簡単な交渉をする。

“なんでアポをとらないんだよ。SCMを無視したどんぶり勘定をいつまでもやってるから衰退産業なんだよ”という村外の声が聞こえてくるが、出版社営業側や取次にも反論がある。

出版社営業「泥縄の編集とスケジュール計画をつくると、結局営業が振り回されるので勘弁(苦笑)」

取次「一日に300タイトル新刊を受けていれているのに、泥縄の出版社といちいちアポをとっていたら、気が狂う(怒)」

出版社の体質についての感想はまた別のエントリに書きたいと思うが、本音の反論の標準値としてはこんなものだろう。

ブースでの交渉後、出荷部数と“搬入日”が決まる。

搬入日は出版社(実際は本をストックしている印刷会社か製本所)から取次の受品口に納本する日を指す。

この搬入日は通常窓口交渉から営業日中二日後に設定される。その中二日のうちに、取次は受け入れ部数を決定する。

搬入日の午前中に納本が行われる。そして、パレット(プラスチックの荷台)に山積みされた本を出荷単位ごとに分解し、それをラインに載せて、出荷区分単位に仕分けていく。一言付け加えておくと、この新刊仕訳の作業の過酷さと長年やってきた人の職人技を目の当たりにするときっとあなたも驚くはずだ。プロフェッショナルとして出版村が誇るべき存在だ。そして彼らの多くが取次社員ではなく、派遣なのにもまた驚くのだ。

出荷区分はおおまかに言うと、超有力書店・エリア単位でまとめられた一般書店向けの出荷・図書館向けの卸会社などの特殊注文などに区分される。

ここで言う超有力書店とは、主に都内にある書店チェーンの本店クラスのメジャー店舗である。Amazonもこのクラスタに含まれる。当日午後にはこのクラスタへの直送便での出荷が開始される。通常クラスの書店向けには、一旦各エアリごとの集品所(ほとんどは運送会社か倉庫会社のストックスペース)でもう一度仕分けれされてから、さらに各店舗に出荷される。

出荷した本の到着のタイミングの目安は概ね以下の流れになるだろう。

(日数の単位は休日は除く)
搬入日当日:夕方に都内の有力店舗・有力ネット書店に直送便で到着

搬入日翌営業日:首都圏の一般書店・京阪神の有力店舗に到着開始

搬入日2営業日後:本州の一般書店に到着開始

搬入日3営業日後:九州・四国の有力店舗に到着開始

搬入日5営業日後:北海道・沖縄の店舗に到着開始(※船便を使うので遅い)

例えば京阪神でも、大阪市北区の大型書店と和歌山との県境に近い立地の書店とでは到着日は違う。過疎地域では、毎日輸送便が行っていないケースもある。

さらに、書店に到着してから、すぐに売り場に並ぶわけではない。

大型書店には売り場とは別に仕入部が存在し、仕分部隊が(女性はまずいない)が山積みになったダンボールや梱包を解体していく。同時に経理部隊が紙の伝票の束の処理を行う。これは最低半日はかかる。

次に売り場ごとの仕分けと伝票処理が完了した商品を各売り場の担当者が受け取りに行く。

しかし、これも最短処理で行われるわけではない。

休日は仕入部の作業はストップする。書籍の仕分けと経理処理を同時に処理しないと、毎日膨大な数の入荷に対する(数も品目も多い)未精算処理が溜まり、経理機能が破綻する。書店も取次もよほどのことがない限り、通常必ず同時処理を行なっている。経理部は取次から書店まで土日は原則休みなので、ガテン系の野郎達が土日出社しても、仕入れはストップするわけだ。

加えて、通常レジ打ちも行い書棚整理もしなければいけない売り場担当者が随時仕入れに並んでいる新着書籍を取りに行けるわけではない。一日に一回取りに行ければいいほうだ。そして彼ら彼女らにも当然休みの日はある。誰が他の担当者が取りに行っても、どのように売り場に配置すればいいかわからないから、やはり売り場担当者が仕入部に来るのを待つしかない。

このような事情で、書店に入荷してからもすぐに売り場に並ぶわけではない。金曜日に入荷した本の多くは翌週の月曜日に並ぶことが多いのはこのような事情があるためだ。

小さい書店の場合、このような仕入れ作業は午前行う場合が多い。午前、ビニール紐に梱包されたダンボールを売り場でみかけることが多いのはこのためだ。

書店のステータス、立地地域、書店内の処理事情により、書籍の発売日が五月雨式にバラバラなのは出版村の怠惰というよりも、流通の自然な流れだと少し理解いただけるのではないかと思う。

年間7万点を超える新刊書籍刊行数を計画的にコントロールすることが不可能なため、取次は出荷交渉が終わった書籍をこのように順次流通させているのだが、どうしても新刊点数が集中する時期がある。主に新入学シーズン、ゴールデンウィーク前、クリスマス・正月シーズンである。このような時期は取次や書店もキャパシティー・オーバーとなるので、上記の目安から陳列がさらに遅れることになる。

さすがに、宣伝にお金をかけ広告を多数掲載している雑誌、熱心な読者が書店に走るコミックはこのような五月雨式の発売をとっていることはできず“計画的な発売日”を設定している。

前述のとおりこのケースでは出版社・取次・書店が“協定”を結んで発売日を揃える。出版流通商品は発売については、陳列日を協定で取り決める“計画商品”(もしくは“積み込み商品”)と“一般商品”に分けている。

計画商品については、取次は地方向けの発送を優先したり、本来早く流通できる商品をストックスペースに寝かせて出荷タイミングを調整したりするのだ。書店でも調整をおこなっている。発売日当日に売り場担当者のシフトスケジュールが休みだったり、仕入部の処理が追いつかない状況でも、発売日に遅延がないように別の担当者を代替としてたてることを取り決めたりと細かい調整をおこなって最優先で陳列を行う。

この協定についての事情については四国新聞社が丁寧な解説記事を書いているので、参考にしていただきたい。

http://www.shikoku-np.co.jp/feature/tuiseki/124/

単行本書籍でも、協定が結ばれて計画商品になるケースがある。一世風靡した「ハリー・ポッター」シリーズがその典型だ。

「スティーブ・ジョブズ」本の発売日だった10月24日は取次搬入日だったと書店関係者から聞いている。私は都内某店で24日月曜日夜に本を購入したが、地元の小さな書店に並んだのはその週の後半だと記憶している。

講談社は協定を結ばなかったようだ。しかも、“発売日”と搬入日が同日になった。これは講談社の内部事情なので、詳しい事情はわからない。しかし、搬入日当日に都内超大型書店にまず最初に陳列されるという”自然な書籍流通”のかちたを多くの出版村外の方々にもお見せする機会にはなったようだ。

後日、関係者とジョブズ本について話す機会があったが、講談社は翌日25日に陳列するよう依願したが、都内のライバル同士のA級店舗のほとんどが協定のない依願など一顧だにせず当日夜発売を決行したとのことである。早く売った者勝ちだもんね。

しかし、一般的にこのような出版流通事情が認知されると思われない。
では出版社は対外的にどのように“発売日”を告知すればいいのか?

私が営業担当のときは、単行本書籍については”発売日”という表現を使わず、搬入日の翌日を“発売開始日”として表示してもらう使うことを編集サイドに依頼していた。

それでも編集がどうしても”発売日”を告知したいというときは悩んだ結果、本州の一般書店に陳列されはじめる目安である”搬入日から3営業日後”に設定してもらっていた。

Amazonはデフォルトで搬入日の翌日を”発売日”として自動表示する。しかし実際はその発売日には各フィルフルメントセンターへ入荷が完了した状態で、カスタマーへの発送はこの発売日から翌日以降だ。しかし、読者や著者はAmazonの“発売日”に目が行くので、あまり遅い日に設定するも間延びするので難しい。

私は九州にも住んだことがあるが、本州以外の地の人は感覚的に本や雑誌の発売日のタイミングが本州より遅れることは感覚的にわかっているだろうという希望的な観測をもとに中間点を選んだというわけだ。

ジョブズ本も講談社が“ジョブズ氏の死去を受けて世界同時発売日が24日に急きょ繰り上がったため、24日から順次発売のかたちになります”とアナウンスすれば、読者もそういうもんだとあきらめるかもしれない。ただ、オリジナル版の版元との契約、公式には書店間に差をつけられないなどの複数の“しがらみ”があったのではと勝手な推測はできる。

書籍が五月雨式の発売になっているのは流通のシステムを見れば自然なことなのだから、体裁は悪いかもしれないが、恥ずかしがらず出版社もはっきり告知すればいいのではとは思うが、それは積極的になされていない。編集者や出版社の宣伝担当がこの問題に関心がないからのか?それとも書店に対する扱いに差があること、地域によっても差があることを表面化させたくないという出版村の“慮り”なのだろうか?

Windows XPマシンをWindows 7 64 bit マシンにアップグレードする

5年前に買ったWindows XPデスクトップのOSをアップグレードした。
要因としてはWindows XPだと安定したシステムバックアップが取れない、iPhoneで撮った大容量映像ファイルを読み込めない、Cドライブに使用していたSeagate HDDがへたってきた、等々。
一方で、Core 2 Duo初期に買ったE6320がなかなか優秀で、低周波数で発熱はしないし、L2キャッシュは4MでWindows 7積んでも問題ないと判断した。

アップグレード前のスペックは
CPU:Core 2 Duo E6320 1.86GHz
マザー:Intel 純正 DG965SS (G965 Express Chipset Faimily)
BIOSバージョン: 1687
メモリ: DDR2 PC2-6400 (800MHz) 2GB (Samsung ) × 2
VRAM: なし
ドライブ:160GB 7200rpm(Seagate), 2T 7200rpm(WD)
OS: Windows XP Home Edition SP2

今度のアップグレードでは、
OSをWindows 7 Professional 64 bitにアップグレード、
CドライブをSeagate160GからCrucialのM4 SSD 128Gに換装、
メモリを8Gに増強、
というのが主な作業になった。

G965 Express Chipset Faimily はCPU史に残るブレイクスルーだったCore 2 Duoに本格的に対応した初期のチップセットであり、コンシューマー用のチップセットでの64bitへの本格対応もこのファミリー以降だったはず。Intelの公式ガイドではVista 64bitまで公式対応とのことだが、先行者の皆様のブログやQ&Aで7対応も行けそうだと判断した。

このマシンを実際にWindows 7 64 bit にアップグレード してポイントとなるのは

BIOSのバージョンアップ

であろうと思った。

私はこれのタイミングを間違えて難儀した

できるだけBIOSをいじりたくないということで、手をつけなかったが、これが苦戦の要因。

OSをインストールして、OSの設定作業をするとCPUパワーが常時100%稼動となり、作業が捗らない。Windows 95スペックのマシンでWindows 7を動かしているような気分だ。
チップセットのドライバを更新しても、変化が見られず。
救いだったのはE6320のクロック1.86Gなので、100%稼動を一日中続けても熱暴走は一切しなかった。
OSのバージョンアップをあきらめようという思いが脳裏を掠める中、最後の対応策だったBIOSのバージョンを最新の1754に上げたら、最新のSSDマシンと遜色ないサクサク状態になっていた。

2007年購入当時搭載されていたBIOS 1687バージョンでは64bitの命令方式に対応していないのが要因らしい。

ということで、DG965SS搭載マシンを64bit化する際はOSの入れ替え前にBIOSのバージョンアップを済ませた方がいいのだろうと推測される。

ただし、BIOSのアップデートはマザーをぶっ壊す可能性もあるので、実行する場合は自己責任&データバックアップを忘れずに。

アップグレード後の感想だが、FirefoxでのJavaの暴走でつまり気味なる以外は、ヌルヌルで動作する。
会社で使っているCore i5のHDD搭載機で感じるもっさり感は一切ない。

E6320はCPUでのVRAM機能の充実を図りはじめたばかり頃のCPUなので、ベクターソフトに重い画像をはりつけて作業などのパワープレイをどこまでできるかは未知数。しかし、電源にやさしいE6320の省電力性を愛しているので、当面このマシンを愛用するつもりだ。

※追記 : CPUの暴走の原因はマザーの古いBIOSが64bit非対応ということではなく、古いBIOSがSSD非対応だからという気もしてきた。何れにせよ、DG965SSの構成を変えるときは、入れ替え前にBIOSを最新にした方が良さそうだ。

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